旭化成の名誉フェローである吉野彰さんが、ノーベル化学賞を受賞されました!
名誉フェローとは、意味合いとして名誉研究員と近い用語で、名誉上級会員と訳されることも多いそうです。
日本人としては27人目の受賞で、昨年に続き、日本人のノーベル賞受賞2年連続ということで素晴らしい快挙です!
今回、吉野彰さんがノーベル賞を受賞したのは、『リチウムイオン電池』の開発によるものです。小型で高性能の充電池として携帯型の電子機器を急速に普及させ、IT(情報技術)社会の発展に大きく貢献した功績が評価されたということです。
リチウムイオン電池とは、スマートフォンやカメラ、パソコン、太陽光パネルなど様々なものに使われており、軽量でたくさん充電できるという、実は物凄く私たちの生活に身近なものなのです。
そんな吉野彰さんですが、実は携帯(ガラケー)に抵抗があったそうですよ(笑)
「5年前まで携帯電話を持ったことがなかった」
「いきなりスマホです」
というエピソードで記者会見で笑いを誘っていましたね。
気取った感じのない、笑顔の素敵な方で、ネット上では「かわいい」とまで言われて好感度抜群ですよね!
あの四角い小さな電池。ガラケーの時からずっとお世話になっていますが、これを開発された方なのですね。有難い限りです!
そんな便利なものを開発された、旭化成名様フェローの吉野彰さんとは、どんな方なのか気になりましたので調べてみました。
~この記事で分かること~
- 旭化成名誉フェローの吉野彰さんの年齢や出身地などのプロフィール情報
- 出身小学校、出身中学校、出身高校、出身大学の学歴経歴など
【ノーベル化学賞】吉野彰のプロフィールは?
旭化成名誉フェローの #吉野彰 氏が19年の #ノーベル化学賞 を授賞しました。みなさんが使っているスマートフォンやパソコン、電気自動車のバッテリーの生みの親です。https://t.co/WAD6bvkLCI#日経ビジュアルデータ #ノーベル賞 #NobelPrize #リチウムイオン電池 pic.twitter.com/BxQFx2hvTE
— 日経ビジュアルデータ (@nikkeivdata) October 9, 2019
【最初に打ち込んだのは考古学】ノーベル賞受賞者にこういったことを言ってもらえるのは、考古学者として嬉しいな。吉野彰先生、おめでとうございます!ー「(考古学は)事実に対して非常に謙虚」、「考古学をかじったことが、後々の研究開発に非常に役立ちました」。https://t.co/PIlJO1LCFt
— Yukinori Kawae/河江肖剰 (@yukinegy) October 9, 2019
名前:吉野彰
生年月日:昭和23年1月30日
年齢:71歳 (2019年10月現在)
吉野彰さんは大阪の吹田生まれ。4人兄弟の3番目で、次男として生まれました。
小学校時代には、担任の先生が化学出身の先生だったことから、面白い科学の話を聞いていたのだそうです。
さらに、吉野彰さんが化学に興味を持ったきっかけは、
イギリスの科学者ファラデーの書いた
【ロウソクの科学】という本がきっかけだそうです。
この本にはろうそくが燃える化学反応について分かりやすく説明されています。
「何でろうそくは燃えるのか?」
「何で炎は黄色いのか?」
「何でろうそくの芯はいるんですか?」
吉野彰さんは、上記のような疑問を小学生の時に抱き、化学って面白そうだなと思ったんだそうです。
「?」から始まる好奇心って大事なのですね。
吉野彰氏の学歴(小学校・中学校・高校・大学)
出身小学校:吹田市立千里丘小学校
出身中学校:大阪府吹田市立第一中学校
出身高校:大阪府立北野高等学校
この学校は偏差値が76とめちゃくちゃ優秀な超進学校です!
大阪府立北野高等学校の卒業生には、大阪府知事市長を務めた橋下徹さんや漫画家の手塚治虫さんフリーアナウンサーの有働由美子さんがいらっしゃいます吉野さんは高校時代ソフトボールをしていたそうで、まさに文武両道な方なんですね
出身大学:京都大学工学部 石油化学科 (修士も取得)
修士を取っているということですから、京都大学大学院卒ということですね!
吉野さんはテレビのインタビューで”人の役に立つものを考えたい”という理由から石油化学科を選んだとおっしゃっていました。
さらには、大学時代者考古学のサークルに入り、平日はほとんど発掘作業に費やしていたというエピソードもあります。
京都大学と言えば、1981年にノーベル化学賞を受賞された福井謙一氏の孫弟子にあたることになりますね。
京大ってさすが、日本を代表する有名大学ですね。『研究の京大』って言われる所以はここにあるのでしょうね。
ちなみに京都大学出身のノーベル賞受賞者は、今回の吉野彰さんで7人目だそうです!
吉野彰の経歴は?
今回、ノーベル化学賞を受賞された旭化成名誉フェロー吉野彰さんの経歴をご紹介します。
1970年 京都大学工学部石油化学科卒業
1972年 京都大学大学院工学研究科石油化学専攻修了
1972年 旭化成株式会社(旧旭化成工業株式会社)入社
1992年 旭化成株式会社イオン二次電池事業推進部商品開発グループ長
1994年 株式会社エイ・ティーバッテリー技術開発担当部長
1997年 旭化成株式会社イオン二次電池事業グループ長
2001年 旭化成株式会社電池材料事業開発室 室長
2003年 旭化成グループフェロー
2005年 博士(工学)(大阪大学 第19655号)「博士論文題目:リチウムイオン二次電池と高出力型蓄電デバイスに関する研究」
2005年 旭化成株式会社吉野研究室 室長
2010年~ 技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター 理事長
2015年 旭化成株式会社 顧問 九州大学 エネルギー基盤技術国際教育研究センター 客員教授
2015年~ (株)KRI 特別顧問
2017年~ 名城大学 大学院理工学研究科 教授
旭化成株式会社名誉フェロー
2018年~ 九州大学 グリーンテクノロジー研究教育センター 訪問教授
引用元:名城大学ホームページ
九州大学の教壇にも立たれているのですね~。なんだか親近感を覚えます。
吉野彰さんのノーベル賞受賞は、日本人のノーベル賞受賞としては27人目(長崎市生まれのイギリス人作家カズオ・イシグロさんを含めると、日本出身としては28人目)。
今後も日本人ノーベル賞受賞者が多数出ることを期待したいですね!
【ノーベル化学賞】吉野彰の学歴と経歴は?プロフィール まとめ
ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんの学歴と経歴、プロフィールをまとめてみました。
- 吉野彰氏 71歳
- 大阪府吹田市出身
- 小学生の頃に出会った「ロウソクの化学」に影響される
- 大阪府立北野高等学校卒
- 京都大学工学部 石油化学科 同大学院卒
- 大学卒業後は旭化成に入社
- リチウムイオン電池の開発に没頭
- 1983年にリチウムイオン電池を開発
- 念願かなって2019年10月ノーベル化学賞を受賞
現職の研究職ということですから、旭化成名誉フェロー吉野彰さんの今後のご活躍も期待したいですね。
以上、こたねこ調べでした。最後までお読みいただきありがとうございます。
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